『神官たちは予知する技術に精通し、屠殺した動物の肝臓や腸から、火と煙から、宝石の輝きから、未来を予言した』。
これは、K・セリグマンの『魔法 ―その歴史と正体』からの一節です。
日本の歴史を覗いてみれば、大むかしには超能力の巫祝がいて神意を聞いて解説することができ、神の託宣を取り次ぐ神官も存在しました。
世が下れば未来を予言する聖なる宗教家や、冥界と交信する巫女もあらわれ・・・
やがて迷える人びとの運命を指導するのを職業とする売卜者(易者)たちが輩出します。
彼らの権威は今では未開人社会の妖術医師の程度にまで下落してしまったけれど、それでもなおいっぱし科学者づらをして、愚俗大衆どもをたぶらかしているのです。
「凄い占いブームが今なぜ起こっているか。
暦が五百万部も売れ、易の講演会はいつも超満員になる。
おどろくべき日本の新現象」・・・。
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